KHS サイクルトリップ 9/10 鞆の浦~尾道

Harry

2015年09月25日 14:13



鞆の浦、流星ワゴンで見た常夜燈に会いたくなった。


鞆の浦は瀬戸内海の真ん中にあり、

紀伊水道と豊後水道から流れ込む海流が

この鞆の浦の沖でぶつかるそうだ。

干潮時は逆に鞆の浦を基点に東西に流れだす。

潮待ち風待ちの港として万葉集にも詠われた名勝。

今は癒しの港として昭和の名残を随所に見る事が出来る



波止場のカフェでアイスティーを飲んだ。

突端で日向ぼっこをしていた二人連れの爺さんが

自転車(KHS)を褒めてくれた(笑)

新幹線の福山駅から芦田川沿いに土手の道を15キロ下った。

今夜の宿は尾道…福山に取って返し輪行するか、

松永湾をグルッと回って海岸線を走っていくか、

その時点では決まっていなかったが、

爺さんが港の縁の坂を2キロも登ればトンネルだ、抜ければ後は下りだぞ!

こちらの根性を試すように笑うので、ちょっとむきになって

自転車で行く事にした(笑)



海岸景勝地としての鞆の浦は

「常夜燈」「雁木」「波止場」「焚場」「船番所」という

江戸時代の港湾施設が全て揃って現存しており、

その周りにある街路も江戸後期の町絵図がそのまま通用する。

船道具屋が看板そのままにアンティークを扱っていたり、

港を取り巻く街並みの散歩も楽しい街だ。

のどかな風景は心を癒してくれる。



港の奥には流星ワゴンの主人公の実家が…(笑)



石畳も走り辛いという事ではなく、古い質感を醸し出している。



瀬戸内の優しい港は旅の始まりを優しく見守ってくれている。



港の外れから坂は始まった。

吐く息が次第に荒くなる。

「ふーっふーっ」から「ふっふっ」に変わり

そのうち声が混じり「はっはっ」になる。

ギアは最後の一枚!弱虫「な」ペダルだ~(笑)

スピードは8、7、6キロと落ちて来る。

一昨年白馬の坂を登ったことを思い出す。

目線は近すぎず遠すぎず、自分の心が折れない

範囲で遠いところに置いておく。

へこへこ漕いでいるとピークな雰囲気(微笑)

これからは下り、天国の時間だ(*^。^*)



3時に鞆の浦を出て約30キロ海岸沿いの道を走った。

どうにか日没前に尾道に到着。

今夜の宿は尾道港の倉庫をリノベーションした

「ONOMICHI U2」という複合スペースにある

「HOTEL CYCLE」自転車を部屋に持ち込める

しまなみ海道ツーリングのおしゃれな拠点である。



この夕焼けに間に合って本当に良かった。

デッキスペースが広くオシャレな雰囲気。



接岸された船や対岸の向島のドックの灯り

文句なくムード満点、けして一人では行ってはいけない(笑)



シックなフロント



KHSと連れだってチェックイン(笑)



夕食は併設されたKOG(漕ぐ)BARで、

メインはチャコールでグリルした広島チキンをチョイス



伯方の塩を胡椒だけでじっくりこんがり焼きあげてある。

皮はパリパリ中身はジューシー、美味であった。



奥様の誕生日ということで福山からいらしていた

ご夫婦と知り合った。

お二人でしばしばしまなみ海道をサイクリングするとのこと

桜の時期が素晴らしいとのこと。宿題が出来る(笑)



翌朝、秋の雲に朝陽が光っている。



眩しいデッキに長い影が…


今日は午前中尾道観光。

ランチの後はいよいよしまなみ海道ツーリングとなる。




















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