裏磐梯ロングステイ

Harry

2014年09月15日 10:48

夏の終りの休みは裏磐梯の再訪に決めた。



この素晴らしい景観は来年同じ環境で
見ることは出来ないかもしれない…
ここは行っておくべきだろう(^_^)


5日間の連続休暇なので時間は余裕がある。
白岡の自宅から4号線を使って下道で
行くつもりである。



3車線区間が続く高速のような4号線を
駆け上がり、白河で294号線に入る。
快走路、通称茨城街道とツーリング
マップルに記載されている。




この田舎道は旅気分を上手い具合に
盛り上げてくれる。
宇都宮のキャンプ仲間が常々下道の魅力
を熱く語っていたが、納得(笑)



しかし、道中除染作業に遭遇したり、
目立たない道路際に例の黒いビニール袋
が整然と置かれていたりするのを見ると
福島の抱えている重い日常が迫ってくる。


気持ちよいコーナーが続き1時間ほど
すると猪苗代湖に出る。
湖岸の東側をゆっくりなぞって走って
いると磐梯山が見えてくる。
8月に訪れた懐かしいランドマークである。



買い出しを済ませ、穏やかな正面とは
対照的な噴火後の荒々しい表情が特徴的
な裏磐梯、曽原湖の吉春キャンプ場に
到着、 湖の眺望を独り占めできる
出っ張りの部分に設営する。



夕方、管理人のタカさんが来てくれた。
まだ30代前半の青年である。
来年ドッグランを始める話になった。
裏磐梯のペンションやキャンプ場経営は
震災補償の問題も絡み、複雑で厳しい
とのこと、専業では暮らしていけない
現実に試行錯誤しているらしい。
このままで有って欲しいがそれは旅人の我儘なのだろう。





夜は肉を焼いて日本酒を飲んだ。
エアコンは要らない。
寒いぐらいである(笑)



待望の朝である。
吉春キャンプ 場の朝陽は樹々の間を
抜けて帯状に伸びてくる。
この瞬間が好きだ。



森と湖に命が吹き込まれる。
一日の始まりだ。



今日は磐梯吾妻スカイラインを
走りに行く。
山形県境に近く吾妻連山の火山帯をいく
眺望抜群のルートであり、
日本の道100選である。

浄土平という荒涼とした標高1580mの
平坦地が有名である。
ビジターセンターにバイクを停め
吾妻小富士まで階段を200m登る。





お鉢からは福島側に下っていく、
井上靖が名付けた吾妻八景が見渡せる。
スカイラインの後半の始まり、
火山ガスが危険なので駐停車禁止の
区間がおどろおどろしく見える。








魔女の瞳というロマンティックな
別称もある桶沼の緑も美しかった。
さて、道の終わりは
高湯温泉玉子湯である。





きれいな乳白色の硫黄泉は
高原の風の中でキラキラしていた。

テントに戻り、夜スーパームーンを楽しんだが、
iPhoneでは限界があるのは
しょうがないか…





翌朝は6時に行動を開始した。



目的地は大内宿、磐越道を利用して
会津若松ICから国道118号、
通称日光街道に入る。

日差しが強く山の緑が鮮やかである。
現地には7時台に到着、
人出のない時間地の大内宿を
ミニチュアセットのように
撮って見たかったのである。













開店準備に忙しそうだったけれど、
被写体になっていただき大内宿本来の
旅人を迎える暖かさもしっかり記録に
留めさせてもらった。

【続く】














































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